エゾシカビジネスについて(関係者のニーズ)
先日、エゾシカ展に行きました。
もし、エゾシカ資源を使ったビジネスを考えるとすると・・・
まず、関係者のニーズから考えてみる。
■レストランのニーズ(エゾシカ肉に求めるもの)
安定供給、安定した品質、安い価格
1.安定供給
季節性の排除・需要に合わせた供給
特に、ジビエレストランにとって、ジビエの肉が売り切れ!!なんてしゃれにならん。
2.品質
精肉化する事によって、肉の品質のばらつきが分かりにくくなる。
ハンティングの腕、処理の方法によって、精肉の品質がばらついてしまう。
知り合いから購入することで、品質は保てると思うが、
いつもいつも知り合いから入手するわけにも行かない。
3.安い価格
ここはいわなくてもOK
■業界のニーズ
ジビエ料理に対する認知度が低い、エゾシカ肉に対する認知度低い
1.ジビエ料理
ヨーロッパでは、ジビエは家庭料理であるが、日本では好んで食べられていない。
→昔は猟師が捕った肉を食べていた(本来であれば、文化があるはず)
2.エゾシカ肉
一般的に、臭い固いといったマイナスイメージが先行している。
また、北海道では、どちらかというと、資源よりヤッカイモノの印象が大きいが、
精肉として考えた場合、料理方法、肉の品質向上でマイナスイメージを、
払拭することが可能なのではないか。
■供給側のニーズ
需要喚起、売れること。処分できること。
現状では、エゾシカは厄介モノである。
狩猟しても、現地で消費することが多く。現地にお金が落ちることは少ない。
需要喚起を行うために、様々な取り組みが行われているが、どれも成功しているとは思えない。
(エゾシカカレー、ペットフードはだめだと思う。)
■その他(個人的な思い)
生き物を殺すことは、自分が生きるための必須条件であるのに、
都会で生活をするとその意識がとても希薄になってしまう。
狩猟肉を食べることは、スーパーの肉を購入し食べることと比較し、
より直接的に殺すことを感じ取れると思う。
狩猟肉と食育をつなげて考えられたら、もっと面白いのではないかな?と思う。
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