牛乳の未来 野原由香利
つい先日、斉藤牧場のチラシを友人からいただいた。
放牧された牛が作った牛乳の定期販売のチラシである。
チラシをいただいたときは、ある文字を抜いて読んでしまっていて、
『なんだ、単なる放牧牛乳か。』 と、思っていたのだが、
その後、この本を読んで、【山地】を抜いて読んでいることに気がついた。
斉藤牧場は、山地放牧牛乳でした。
その後、この本を読んのだが、
普通の牛乳と、放牧牛乳、山地放牧牛乳それぞれ、
何が違うのか?という問いと、なぜそんなところで牛乳を作るのか?
で、それはどんな意味があるのか?を、各生産者や、関係者、へのインタビューと、
筆者の野原さんのコメントでまとめられている。
また、本書の面白いところは、斉藤さん以外の生産者と筆者が斉藤牧場をどう評価しているかを、
そのまま掲載しているところである。
斉藤牧場のすばらしいところ/すばらしくないところ(他の生産者の感想)
山地酪農の聖地
草はすごくいい。
一般人から賛美され、酪農界から異端視、畏怖されている。
動物園じゃないのに、人がいっぱい来ている。
斉藤さんは天上界の人
時代に背を向けている。
お客さんに見せれるのは草地だけ。
酪農家ではない。→物品販売なぜしなかった?(経営努力が足らない。)
見識は深いが狭い
冬は狭い牛舎に入れられていて臭い。
自分で創意工夫するが、外から取り入れることを嫌がる。
家族がしんどい。ついていけていない。
自然に溶け込んで、自然に合わせて農業を行う。
(⇔自分の生活に合わせて農業を行う。)
ちょっとまって、そもそも平らな所でやったほうが、楽でしょ。
わざわざ、急なところで酪農を行う必要があるのか?
哲学者としてはすばらしい、酪農家としては無理。
奥さんと息子が楽しそうな顔じゃない。
とまあ、散々な感想も多い。
今回は、これくらいにしておいて、次のブログで、
じゃあどうすべきなのか??
を勝手に考えてみようと思う。
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