本橋 成一写真展 屠場<とば>

『屠』という漢字は常用漢字ではないということで、表示すらされない場合もあります。通常は、『と場』と書くようですが、これだと何をする場所かピンときません。

屠場というのは、現在は卸売市場食肉市場などと呼ばれます。牛や豚などの動物を生き物から食べ物に変える場所です。もっとダイレクトに書くと、生きている牛や豚などを殺し、肉を出荷する場所。。。

友人から紹介されて、銀座ニコンサロンで開催されている 本橋 成一写真展 屠場<とば> を見てきました。

6/6 (水) ~6/19 (火)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
本橋 成一写真展 屠場<とば>

一度、東京都中央卸売市場食肉市場を見学させてもらった時と今回の写真を比較して・・・
衛生面のケア(服装とか個体管理方法、ナイフ消毒など)はだいぶ違うけれど、やっている内容や機械はほとんど変わらない。という印象と、カメラを向いた人たちがみんな素敵な笑顔だ。。。でした。

今も昔も、屠場で働いている人たちはすぐに真似ができない、本当に感動するほどにすばらしい技術を持っていて、たぶん豊かな日本の食生活を守っている誇りを持っていると思います。自分が東京都中央卸売市場食肉市場を見学したときは、働く方とじっくりお話しする時間もなかったし、たった一回の見学ではどんな気持ちで働いているのかを感じることができませんでした。

本橋さんの写真の笑顔からは、自分が感じ取れなかった屠場で働き、生き物から食べ物を作る人の『誇り』が伝わってきます。やっぱり、そうなんだ!と感動し、うれしくなれました。

肉を食べる行為は、人間が始まったときから今までずっと続いている行為だと思います。ところが、今の日本において、屠る行為をやったことある人はとても少ないのが現状です。

ちゃんと(おいしい肉を作るために)屠ることは、技術的にとても難しいし、誰もができる必要はないと思いますが、どうやって食卓に肉が来るのか、どういった人たちがやっているのか?は、誰もが知っているべきことだと思います。

20120607182015-878

 

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