狩猟期が始まって・・・ドキドキしませんか?
10月も始まり、秋の風を感じる今日この頃いかがお過ごしでしょうか?
北海道では、多くの地域で10月1日から狩猟期が始まります。その他の地域でも、狩猟シーズンが始まるのがこの時期です。今年の猟はどうかな?美味しいかな??と、ドキドキワクワクするのがこの時期です。
え、ドキドキワクワクしない?
そうですよね。日本人にとって狩猟はそれほど重要なテーマではないからですね。
これが、ヨーロッパの方々であれば、気持ちを分かってもらえることが多いのですが・・・
日本に狩猟文化や狩猟鳥獣肉を食べる文化がないので、なかなかエゾシカ肉の消費が上がらない。と考えていたところ、一冊の小説にめぐり合いました。
邂逅の森 熊谷達也
「邂逅(かいこう)の森」は、大正から昭和の初め頃、秋田県阿仁町打当のマタギ・松橋富治の生涯を描いた長編小説
全体を通して、
狩猟文化って日本にはないのでしょうか?
10月からは北海道で狩猟シーズンが始まります。実は、狩猟シーズンに入る前って、ドキドキワクワクしませんか?(マニアック?)
例年、10月1日はカモ猟の解禁日で、狩場にはたくさんのハンターが夜明け前からスタンバイしていて、夜明けとともに、いっせいに発砲し、まるでお祭り騒ぎです。
狩猟が始まるこの時期、日本人でドキドキワクワクする人は少ないのですが、ヨーロッパの方々は結構共感してくれます。本当に日本人にはない感覚なんでしょうか?
熊谷達也さんが書いた『邂逅の森』という小説があります(2004年に単行本出版)。『大正から昭和初期にかけて、秋田県阿仁町打当に生まれたマタギ・松橋富治の波乱の人生を描く。自然に対する畏敬の念をテーマとしている(by wiki先生)。』 なんですが、中身はちょっと野性的な性のハナシもあふれています(まあ、性は唯一のこる本能であり、自然に対する畏敬の念にあふれていると思いますが・・・)。
いや、ここで言いたいのは、『邂逅の森』が、性のハナシではなく、日本が持っていたマタギ文化にぐっと、惹きつけられるハナシなんで、ぜひ皆様にも読んでいただきたいということなんです。
さて、読み終わってからの個人的な感想なんですが、自然への畏敬の念ではなく、少し別の解釈もしています。
主人公の富治は、山や鳥獣が好きで、生活とそれらをつなげる狩猟という行いがとてもに大事なんですね。もちろんマタギなので、狩猟が生活の一部になっていることはもちろんですが、狩猟があって自分があるというように、常にセットなんです。本文の途中途中に、畏敬の念とともに、それを楽しんでドキドキワクワクしている感じがとても伝わってきます。
小説で描かれている時期は明治末期から昭和初期、約100年前、それほど昔の話でもありません。爺さんのちょっと上の世代です。
なんだ、たった100年前は日本でも、狩猟解禁をドキドキワクワクしてるんだ!と勇気付けられる小説です。ぜひ、皆さまも読んでみてください!
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