なぜ、家庭で作るエゾシカ料理は難しいのか?→手軽でエゾシカらしい料理のレシピが必要。
現状のエゾシカ肉の価格で、今の流通体制のままだと、家庭で作るエゾシカ料理のハードルはとても高いです。
というのも、スーパーでは売っていない肉なので、まず調達する必要があります(インターネットや個人的なツテ)。また、エゾシカ肉はスーパーの安売りの肉と比べて少し割高です。
調理する段階では、肉を入手するにいたった苦労に応じて、エゾシカらしく、美味しい料理になるように期待してしまいます。
苦労が大きいので、ハードル(期待値)も上がっているところに、なれないエゾシカ肉でいきなり上手に料理できるわけもなく失敗につながってしまいます。(苦労に見合った料理に仕上がらない。)
価格が安くて、普通に手に入る肉であれば、ハードルはずっと下がるのですが、すぐに状況は改善しません。となると、手軽で失敗なく、エゾシカっぽいイメージの料理のレシピが必要になるわけです。
そんなエゾシカ料理にレシピに求められる条件は2つです。
1.手軽で失敗しないこと。
エゾシカは、赤身で繊維が粗いので、熱の通し方を工夫する必要があります。
高温で熱を通すと硬くなったり、ぱさぱさになったりするので良くありません。コンフィとか、低温でじっくり火を通すのがよいのですが、これは家庭では難しい調理方法です。
だとすると、タタキ、カルパッチョといったレシピになるのですが、これはきっちり中まで火を通してかつ美味しく作るのは、もっと難しくなってしまいます。
2.普通の人がイメージするエゾシカ
これも、実は難しいです。エゾシカを食べたことがある人も、初めての人も、エゾシカフェでエゾシカを食べた時の第一声は『癖がなくて美味しい。』です。本当はエゾシカは牛肉と比べても癖がない肉なので、あっているのですが、普通の人は、エゾシカを癖があるものと認識しているのです。シェフの中には、わざわざ血のソースを使ったり、工夫してお客さんがイメージする『癖』をつけて出してくれていたりするのですが、これもちょっと違う気もします。
カフェで使っている熟成エゾシカの肉はいい意味で癖があって、香りも味も濃くなってエゾシカらしい味に仕上がるのですが、すべてのエゾシカを熟成肉で流通させるわけにもいきません。
レシピを探したり、教えてもらったり、考えたりするんですが、1.手軽である、2.普通の人がイメージする味 を実現できるレシピは、そうそうないのが現状です。
だれかアイデアあればお願いします。
ちなみに友人のシェフは、こんなことを言っていました。
1.同じ価格でエゾシカじゃない方が旨いかどうか考える?
2.これは、エゾシカじゃないと出ない味なのか?
確かにそうです。心します。ですが、ハードルはかなり高く、まだ先が見えていません。。。
[...] This post was mentioned on Twitter by 日の出湯四代目(大田黒湯温泉), kaori/ETOBUNSHA. kaori/ETOBUNSHA said: 参考にならないと思いますが、自分で作ったことないけどハンバーグには感動。ビーフ以上のコクがあり後に残らないすっきり感。あと失敗しなかったのはシチューやカレー、味付け肉を野菜と炒める@hide_danbo123 エゾシカらしいレシピhttp://bit.ly/hlBrJ6 [...]