地酒とワールドカップ

先日、スーパーマーケットトレードで見たワールドカップ地酒の件で、
知り合いの酒屋さんと話題になりました。

ワールドカップ地酒、少々苦戦しているようです。 

1.生産・流通の問題
味、値段、生産量、タイミングなどの条件を、流通の都合に合わせる必要があります。
しかし、地酒とよばれる日本酒は、小さい酒蔵で作られることが多く、
流通の条件にあわせることが、かなり難しいようです。
大手の酒造メーカーは年間通して日本酒を生産していますが、
中規模以下クラスの酒蔵では、日本酒は冬に作っています。

小さな酒蔵が、流通にあわせ、無理やり夏に日本酒を作っても、
また、急に生産量を増やすといったことを行っても、
杜氏さんの思いや、酒蔵独自の味を出すのは、大変難しいように感じます。

2.ターゲット顧客、飲むシーンが想像しにくい
W杯地酒のターゲットもなかなか難しいと思います。
このW杯地酒を誰が何処で飲むか?がイメージできません。
自分自身、前回のW杯の際は、会社帰りにバーに集まって、ビール見ながら盛り上がりました。
そこで、W杯地酒を飲むのは、どうでしょう?
刺身と合わせながら、サッカーを観戦する。これはない。
チビチビ味わって飲むのと、サッカー観戦はなかなかマッチしません。
ましてや、ビールのように日本酒を飲んだら、酔っ払ってそれこそ大変なことになります。
発泡性のある例の日本酒なら、アルコール度数も低いし、よいかもしれませんが。。。

せっかくの面白い取り組みなので、応援したいとは思うのですが、
それほど美味しくない地酒を飲むのも、
サッカー観戦で日本酒もちょっといただけないな。。。
と感じてしまっています。

 

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