鳥・鶏処理のプロの食鳥処理場見学

先日、鳥の処理業者にお伺いして来ました。
茨城県水戸にある、鳥処理業者さんです。
メインは、鶏ですが秋から冬の初めにかけては合鴨の処理も行っています。

茨城県石岡市半田で自給自足生活を実践している養鶏家の親鶏(タマゴ用)が、
『固くて旨い鶏』 で、ぜひこれを売りたいと常々考えていました。
廃鶏と呼ばれていたりしますが、美味しいのに『廃』してしまうのはもったいないと思います。

ところが、これを販売するためには、食品衛生法上、
食鳥処理の営業許可をもつ処理業者が処理を行う必要があります。
ということで、鳥処理のプロの食鳥処理場を見学させていただきました。

今までも、半田の自給自足さんの庭先で、鶏をつぶす。食べるといったことを手伝っておりました。
その際にも、自給自足さんの手際の良さに驚嘆しておりましたが、
今回のプロの技は、さらにその上を行くスピードでした。

血抜きの工程は、いつもと同じです。

鶏を入れるコーン
鶏の血抜きを行うための鉄製カラーコーン

その後の羽むしりは機械でした。
ふたのない洗濯機のような機械に、鶏をいれて動かすと、ほぼ完全に羽が抜けて出てくるそうです。

羽むしり機 
上から、鶏(羽付き)を入れて、洗濯機を回します。
出来上がったら、下のふたを開けると、鶏(羽なし)が出てきます。

人の手でやるときは、折れてしまった羽の根元などが残ってしまい、それをピンセットでひとつずつ、
丁寧に抜いていく必要がありますが、機械の場合は、ほとんど取れるようです。

その後の、解体の工程も圧巻でした。
まず、早い。処理する量もすごいですが、一つ一つのスピードが全然違います。
モモの脱骨が1本5秒でした。

最後、合鴨処理の際の秘密兵器も見せていただきました。鶏と違うのは、羽むしりの工程です。
水鳥のため、お湯につけても、お湯をはじき、上手く羽が抜けないそうです。

そこで、これ。 何だと思いますか?

ロウ

答えは、ロウです。
ロウを溶かして、鴨にかけて、水で冷やして、ロウ付け鴨を作成して、ロウごと毛を抜いてしまうそうです。
イメージとして、一時期はやった、小鼻の毛穴パックみたいな感じと思います。

ロウパック(使用後) 
使用後のロウ

この処理場は、とても小さい処理場で、年間で数万羽しか処理を行っていないそうです。
逆に、小回りが効き、数十羽単位でも対応していただけるようです。
ぜひ、ここの処理場にお願いし、親鳥の肉の販売につなげたいと思います。

 

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Comments: 1

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  • サトキ

    はじめまして。

    ブログを拝見いたしました。
    自家飼育の鶏を食肉加工したいと思っている者です。、
    ひでだんぼさんが紹介されている食鳥処理場の
    連絡先を教えていただけないでしょうか?

    よろしくお願いいたします。

     
     
     
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