山梨県笛吹市 石和温泉の見学
石和温泉と言えば、何を想像しますか?
山梨県にある昭和中期から始まった新しい温泉。
いうより、歓楽温泉(いわゆるピンク温泉)のイメージか、
それとも、石和温泉ってそもそもどう読むのか分からない。
ではないでしょうか?
(答え=いさわおんせんです。)
その昔は、温泉の目的が歓楽(ピンク)で、サラリーマンなどが、
芸者(コンパニオン)を呼んでドンちゃん騒ぎをする。
もちろん、彼らはたくさんのお金を落としていきました。
そういった時代は、歓楽温泉で良かったのですが、このご時世、そういったお客さんは少なくなってしまい、
新しい消費者層である、女性・年配者から支持されなければ、温泉地としての生き残りは難しくなっています。
ところが、女性や年配者が望む静かな温泉、高級感ある温泉と、
男性のための歓楽温泉は、対極にあると言っても言い過ぎではありません。
歓楽温泉を目的として来るお客さん向けにサービスを提供する旅館・ホテルがあると、
女性や年配者が行きにくい温泉地となってしまいます。
最近、少しニュースになった事件も、石和の品位を下げることにつながってしまいそうです。
何年か前に温泉偽装もありましたし。。。
それだけが理由ではないですが、、、
結果として、石和温泉は最盛期、100軒前後も旅館やホテルがありましたが、
現在50軒に満たない数まで減っています。
残っている旅館・ホテルも例えば水曜日は全館メンテナンスと称して、
休業し労働調整をしていたりします。
廃業した旅館
さて、石和温泉、また笛吹にはそれほど魅力がないのでしょうか?
今回は、石和温泉を実際に訪ねてみて、いったいどうなっているのかを見学してきました。
■立地情報
石和温泉は、東京から見て、甲府盆地の入り口にあたる。(勝沼の次)
東京から自動車で1.5時間(中央道ICから10分)、電車でも1.5時間とアクセスは非常によい。
ただし、立地が良すぎるため、軽く観光してスルーしてしまう観光客も多い。
(甲州街道沿いはクルマが通っているが、駅周辺、旅館地域は閑散)
石和温泉地域は比較的広い。温泉旅館のある地域と、駅前の繁華街には少し距離がある。
■歴史
山梨というと、武田信玄。(あまりに、武田信玄一本槍すぎるとは思うが。。。)
信玄の父晴信の時代に中心地を笛吹から甲府に移動しているため、武田の由緒ある場所はあまりない。
晴信以前は、甲府の国府が笛吹市にあったため、由緒あるお寺や神社は多い。
特に、能を知っている方であれば、鵜飼という演目は、石和川、笛吹市内が舞台である。
鵜飼山遠妙寺山門
鵜飼山遠妙寺仁王門
■温泉旅館地域
温泉旅館が多くある地域は駅の東ですが、温泉旅館がずらーっと並んでいるわけではなく、
比較的長い道の両側に、ポツポツと旅館・ホテルがある印象。
浴衣を着て、繁華街を歩くというには、ちょっと閑散としていて、あまり適切ではなさそう。
■駅周辺地域
区画整理を比較的最近やったと思われる。駅周辺は、区画整理をした結果、
とても綺麗で道幅の広い道路と歩道が通っています。また、道の両側に空き地も目立ちます。
これは残念な区画整理だと思われます。
以前の街の様子が分からないので、適切に評価はできないが、こんな感じと思う。
1.区画整理のタイミングで、店を閉めてしまい、空き地になる。
2.見通しが良いだけに、閑散とした感じが目立ってしまい、街に活気がない印象を与える。
せっかくの資金を投入し、街を良くするつもりが、街が閑散とする方向に進んでしまったのではないかと感じる。
駅を背に、駅前通を見て。。。(観光案内所で聞いたら、一番の繁華街とのこと)
平日なので?人が歩いていません。
右にSATYがあり、そこそこ人がいました。
石和温泉駅。甲府盆地は狭いです。駅のすぐ後ろから山です。
さて、今回は、基本的にネガティブなところを重点的に記述してみました。
もちろん、鵜飼や、貴重な縄文土器の発掘が多い、笛吹川花火大会が盛況、モモ・ブドウ、ワインなど、
ポジティブなところも多くあります。
次回は、どういった取り組みで笛吹の観光業を盛り上げていくかについて、
アイデアを出して行くことにしたいと思います。
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