東京都中央卸売市場見学

市場に入ると、かすかにお肉屋さんの香りがしました。
一般公開しているのは、お肉の情報館という6Fのスペースです。

と場内の見学はさすがにダメでしたが、いくつかある入り口から牛は見れました(かなり遠いです)。
と場内の見学は議員さんとか、業者さんとか、、、かなり強いコネがないとおそらく無理だそうです。
中に見学ルートが準備されていないので、もし見学するなら、
肉の衛生管理面、見学者の安全面など確保すべき事項が多く、負担が大きいのが理由。
(もちろん完全防護服着用)
と場はめちゃくちゃ広い!(おじさんは狭いんだよ~とおっしゃいました。)
青果に比べて、排水処理や機械、搬入とかスペースが必要。
生体を運んだトラックは洗車してから市場を出るのがルール
館内写真厳禁で、写真はダメでしたが、外から撮りました。(プライバシーの問題やな。いまだに差別が残ってるから、残念)

1.芝浦と場の歴史
2.肉部位、皮の展示+DVD
3.市場取引の流れ
4.生産~と畜解体の流れ
5.人権問題
6.DVD閲覧
が主な展示でした。
展示物はそれぞれ興味をそそられるのですが、特に面白かったのは、
受付の方にいろいろ質問し、お話させてもらったのがよかったです。
(お忙しい中、大変ありがとうございました。)

1.芝浦と場の歴史
まず、はじめに都会の真ん中、品川にと場があることを知りませんでした。
昔、と場があってその名残で、情報館があるのかな?という程度でしたが、
今も現役で、日本最大級のと場が、東京中央卸売市場 芝浦と場でした。
実際、今から、約70年前(1936年)に芝浦と場が開場されています。
当時の写真を見ると、もちろんSONYのビルなんてないし、ホッタテ小屋がいくつか並んで、
周辺も、電車が通っているぐらいでなんにもない状態です。
と場は、やはり臭いもするし、うるさいし、なにより、と場関係者に対する偏見もあるので、
早く出て行け!!的なオーラがあるそうですが、そもそも品川に初めから存在していたのが、
芝浦と場です。。。かってに周りが開発されただけなんですね。
<http://www.shijou.metro.tokyo.jp/syokuniku/rekisi_keihatu_01_01.html
>

2.肉部位、皮の展示
ここは、あっさりですね。部位の名前などはインターネットでも十分知ることができます。
枝肉、内臓部位のレプリカと、一頭分の皮が置いてあるんですが、
さらっと見る程度で終わってしまいました。

3.市場取引の流れ
ここも、展示物はあっさり。。。
その後、展示物を肴に受付のおじちゃんに、いろいろとお話を伺うことができました。
へーっておもったこと。
・牛は一頭毎、豚は10頭以上でまとめてセリ
・1日600頭の牛が肉になる。
・昔は馬肉(大井競馬場)や、その他の肉も取り扱いがあったけど、最近はない。
・仲買業者=市場にスペース借りてるが30業者、取引に参加する業者が200くらい。
・一頭買いをしているレストランは仲買か参加業者に依頼する。
・生産者から処理代その他で一頭5000円、セリに参加するのにいくらか、落としたら手数料がかかり、それらが、と場と市場の収益源
・銘柄牛の内臓は売ってない。内臓と原皮は定価販売。
 枝肉の銘柄や等級には関係なく、kgいくらで取引される。
 (常陸牛のモツなべの材料はこのルートから仕入れることはできない。)
・昔の牛は、牧草が飼料でした。牧草を消化するため、内臓が発達し、分厚かったそうです。
 最近は配合飼料を使っていて消化吸収がいいため、内臓が薄くなってしまって味が落ちてしまったとのこと
 (トリの砂肝も最近は砂入ってないしね。ブロイラーですし。)

4.生産~と畜解体の流れ
DVDを見た後、再度この展示物を見ると面白い。
牛にしても、豚にしても機械化がとても進んでいて、効率的に処理を行っています。
一応、大型用と小型用に分かれているそうですが、大型=牛、小型=豚でほぼ間違いなし。
フットカッター、係留用の鎖、皮むきカッター、スタンナーなどの展示がある。
処理法は最近も少し変わった。既に確立されているもんだと思ったが、意外にまだ改良の余地がある。
また、BSE対応のため、生産工程変えたり(工程追加)、専用の器具、検査場新設など必要だった。

5.人権問題
と場、とここでは書いてみたが、屠場(屠る場所)だと、残酷な感じがでるから変えたそうな。
肉食べたり、皮つかったりしているにもかかわらず、現代でもと場で働く人には差別・偏見があるそうです。
いわゆる、部落差別問題は小学校時分、関西に住んでいたので身近にありましたが、
形を変えて、まだまだ残っているんだな。。。と感じた。

場所に対する差別は東京ではほぼなくなっていると思うが、(白金に屠場があったって知ってる?)
職業に対する差別は残っているんだな。

ひでだんぼのブログ-東京都中央卸売市場の新しい建物、綺麗です。

東京卸売市場の正門、建物が新しい!まるで品川。。。

後ろのビルは、SONYのビルです。

違和感ありません。。。

ひでだんぼのブログ-牛が待機しているところ

牛が待機している小屋

ひでだんぼのブログ-牛が待機しているところ(拡大)

牛が待機している小屋(ちょっと拡大)

中では、写真撮影できなかったので、外から望遠で撮影。

牛、小さくて見えません・・・

ひでだんぼのブログ-裏の建物は、まだ古い。。。SONYのビルは新しい。

裏は、結構古い建物が残っています。

さすがに、SONYビルとは違和感あります(笑)

ひでだんぼのブログ-生体(牛豚)が通る道

牛や豚が運び込まれる専用通路。

 

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