農協特集 ザ・農協 変革への隘路 日経ビジネス2009/8/24

野菜、米の流通は、農協が押さえ各地の市場で卸す。
が、一般的であったが、徐々にその比率は下がり、
農協を経由、市場を経由するのは、半分程度になった。

しかしながら、農家さんと話をすると、
農協についてかなり依存していると思う。
(否定的に考えている方もいらっしゃるが脱却できてない。。。)

 農協に卸すと、生産途中の品質を高めるための努力はすべて無駄になる。
 農協に卸すと、卸す日が決まってて、それをはずすとぜんぜん買ってくれない。
 農協に卸すと、規格外のサイズは買ってくれない。30%は規格外だ。。。

と様々な不満があるが、農協以外に卸す方法もないし、
種や、肥料や、機械や、周りの目があるからか、脱却でき(する気も)ない。

以前、川崎市場に見学に行った際、農協経由、市場経由の野菜は美味しそうとは思えなかった。
値段も近所の安売りスーパーとあまり変わらない。
味は近所の高級スーパーのほうが絶対に高い。(コダワリが違う)
最近では、楽天や通販で販売している野菜や卵など、
値段は若干高めだが、味もよいし人気が高い。

民間企業や、農協に頼らない(度合いを減らしている)一部の農家が工夫を重ね、

美味しいものを効率的に生産し、利益を上げる。
農協に依存した農家は、徐々に体力が削られ最終的には廃業してしまう。
という構図は、もう変えることができないレベルまで確定してしまったのではないだろうか?

記事の中では、農協の変革が起これば、企業の農業参入などとは、
桁違いの農業活性化が期待できる。と、記述されているが、
この『起これば』が、まさに隘路である。
(隘路=狭い道、ボトルネック)

無理なことに期待するよりも、志ある、一部の農家を支援し、
日本の農業の活性化に貢献することが、重要ではないかと思う。

 

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